INTRODUCTION

『ミスティック・リバー』(03)『ミルク』(08)で2度もオスカーに輝き、世界三大映画祭のヴェネチア、カンヌ、ベルリンで主演男優賞を受賞した名優ショーン・ペン。そして、『フィフティ・シェイズ』シリーズで注目され、現在ではインディペンデント作品からマーベル作品『マダム・ウェブ』(24)とジャンルにとらわれない活躍を見せるダコタ・ジョンソン。元々友人である二人がW主演を果たしたのは、なんと完全二人芝居。酸いも甘いも経験した大人たちへ贈る珠玉の一作だ。

2人が乗り込むのは、ジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンへと向かうイエローキャブ。幸せも失敗も経験した運転手と、家族や恋人との間に問題を抱えるキャリア女性。偶然の出会いから始まった他愛のない会話は、次第に予期せぬ形で心の扉を開き、やがて秘密と本音を引き出す対話へと変わっていく─

本作で初監督を務めた劇作家クリスティ・ホールが執筆した舞台脚本が、The Black List(脚本家専門サイト)のTOP3に選出され注目を浴び、ダコタが主演と製作を熱望。『ミルク』以降の15年間、映画出演に消極的だったというショーンも「初めて映画を見た時のような感動を覚えた」と絶賛し出演を即決。さらにアカデミー賞ノミネート常連の撮影監督とプロデューサーら実力派スタッフが集結し、小さな出会いが人生に変化をもたらす奇跡の物語を完成させた。

story

夜のニューヨーク。ジョン・F・ケネディ空港から一人の女性がタクシーに乗り込んだ。シニカルなジョークで車内を和ます運転手と女性はなぜだか波長が合い、会話が弾む。聞けば運転手は二度の結婚を経験し、幸せも失敗も経てきた。一方プログラマーとしてキャリアを築いてきた女性だが、恋人が既婚者であることを運転手に容易に見抜かれてしまう。もう二度と会うことのない関係だからこそ、お互いの本音を打ち明けていく二人。他愛のないはずだった会話はやがて予想もしなかった内容へ発展し、女性は誰にも打ち明けられなかった秘密を告白し始める。

CAS

ダコタ・ジョンソン/Dakota Johnson
ガーリー役&プロデューサー

1989年、アメリカ、テキサス州生まれ。英国アカデミー賞(BAFTA)ノミネート、その他受賞歴もある女優兼プロデューサー。E・L・ジェイムズの世界的人気小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の映画化で主演に抜擢されスターの地位を確立。主な出演作品にはデヴィッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』、スコット・クーパー監督『ブラック・スキャンダル』、ルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』、ガブリエラ・カウパースウェイト監督『Our Friend /アワーフレンド』、マギー・ギレンホール監督『ロスト・ドーター』、S・J・クラークソン監督『マダム・ウェブ』など。2019年に、プロデュース・パートナーのロー・ドネリーとともに、TeaTime Picturesを立ち上げ、すでに多くの注目を集めている。本作『ドライブ・イン・マンハッタン』が同社製作の最新作となる。

ショーン・ペン/Sean Penn
クラーク役

1960年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。これまでに2度オスカーに輝き、世界三大映画祭(ヴェネチア、カンヌ、ベルリン)の主演男優賞の全ての受賞経験を持つ。俳優としては、アカデミー賞®主演男優賞に5度ノミネートされており、クリント・イーストウッド監督『ミスティック・リバー』で初の同賞受賞、ガス・ヴァン・サント監督『ミルク』で2度目のアカデミー賞®主演男優賞に輝いた。そのほかに『デッドマン・ウォーキング』、『ギター弾きの恋』、『I am Sam アイ・アム・サム』で同賞の主演男優賞にノミネートされた。その他の主な作品には、ブライアン・デ・パルマ監督『カリートの道』、デヴィッド・フィンチャー監督『ゲーム』、エイミー・ヘッカーリング監督、キャメロン・クロウ脚本の代表作である『初体験/リッジモント・ハイ』など。1991年に、脚本と製作も務めた『インディアン・ランナー』で監督デビューを果たし、監督としても定評がある。『イントゥ・ザ・ワイルド』は、2007年の映画ベスト10に多数ランクインしており、アカデミー賞®に2部門ノミネートされた。

STAFF

監督・脚本
クリスティ・ホール/Christy Hall

劇作家としてニューヨークに拠点を構えていたが、執筆した『ドライブ・イン・マンハッタン』の脚本が脚本家専門サイトThe Black Listのトップ3に選出され、2017年にロサンゼルスに拠点を移す。バラエティ紙の「2018年に注目すべき脚本家10人」に選出され、その後、NETFLIXシリーズ「ノット・オーケー」(20)の脚本、製作総指揮、共同製作を手掛けた。2024年、本作で長編監督デビューを果たす。最新作はブレイク・ライヴリー主演『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の脚本を担当。今後のプロジェクトには、スティーヴン・キング原作「トム・ゴードンに恋した少女」の映画化や、ニューヨーク・タイムズ紙No.1ベストセラーの映画化『The Husband's Secret(原題)』など待機作多数の注目の新鋭。

エマ・ティリンガー・コスコフ/Emma Tillinger Koskoff

プロデュースを手掛けた『ジョーカー』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『アイリッシュマン』で3度アカデミー賞®にノミネートされた経歴を持つプロデューサー。高い評価を得たテッド・デミ監督の『ブロウ』で、アシスタント・ディレクター/プロデューサーを務め映画業界のキャリアをスタートさせ、2003年にマーティン・スコセッシの制作会社であるシケリア・プロダクションに入社し、スコセッシのエグゼクティブ・アシスタントとして働いた後、2006年に製作社長に就任。

撮影監督
フェドン・パパマイケル/Phedon Papamichael

アカデミー賞®と英国映画テレビ芸術アカデミー賞(BAFTA)に2度ノミネートされた経歴を持つ。これまでに撮影監督を務めた作品は、『クール・ランニング』、『あなたが寝てる間に…』、『フェノミナン』など45本を超える。2013年、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』で、アカデミー賞®、英国アカデミー賞(BAFTA)、全米撮影監督協会賞(ASC)にノミネートされた。アカデミー賞®4部門にノミネートされた『フォードvsフェラーリ』では、全米撮影監督協会(ASC)、英国アカデミー(BAFTA)、エネルガ・カメリマージュ国際映画祭、サテライト、放送映画批評家協会よりノミネートを受け、多方から表彰されている。『シカゴ7裁判』では、2度目のアカデミー賞®ノミネート、そして5度目の全米撮影監督協会賞のノミネートを受けた。これまでに、アカデミー賞®の作品賞にノミネートされた5本の作品で撮影監督を務めている。

REVIEW

ダコタ・ジョンソンがスクリーンを圧倒
–The Hollywood Reporter

ショーン・ペン、至高の演技
–Deadline

思わず誰かと語りたくなる魅力に満ちている
 –VARIETY

魅了される
–Deadline

クリスティ・ホール監督の圧倒的な輝きを放つデビュー作
–FILM FREAK CENTRAL

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